
広辞苑で「へぎ」を調べると、木の器のことと書かれており、木を剥ぐということから来ているようです。つまり、へぎとは器のことなのです。
折を古語読みすると「へぎ」と言うようです。
しかし、たまたま「へぎそば」と言われているだけで、十日町の蕎麦は布海苔(ふのり)つなぎの蕎麦が売り物です。
当店では創業以来、親戚の南雲大工さんに、杉の木で造って頂きました。今でこそ、木曽の方に焼き杉で作って頂き、下に簀の子(竹で作ったもの)をひいていますが、昔はそのまま「へぎ」に盛っていました。
山形村山そば街道の板そばと似ています。
いちばん違うのは、一人、一人 食べやすいように手振りといって丸く一口ずつになっているところです。
今では東京などで「へぎそば」、「布海苔そば」と言われていますが、これは当店の創業者が案を出したものが元祖と伝えられています。
布海苔のへぎそばを、女房房子(長野市)の信州そばと同じくらに有名にし、全国ブランドに育て上げることが、苦労をかけた妻に対する小嶋屋代表のささやかな夢です。